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人事担当者の本音

おさらい

まず、人が人を認識するときの種別は大きく分けて3つあります。

1人称 -- 自分自身(I)
2人称 -- 自分からみた相手、身近な人(you)
3人称 -- あかの他人(he or she or they)

企業にエントリーした段階では、その企業の採用担当者から見たら、あなたはまだ3人称にすぎません。何千ものエントリーシートのうちの一枚なので、それは仕方がない、という話です。

ですので、この段階では「個性」よりも「確率」の問題になります。

採用担当者は、人数を絞り込むために任意のフィルターを使わざるを得ません。

もしあなたが企業の採用担当者だったとしたらどうでしょうか。どうやって人数を絞るか考えてみると、自分がどう扱われるか、想像しやすいと思います。

個性を発揮できる段階

個性を発揮できるのは、運よく面接に進めたときです。

ここではじめて、採用担当者はあなたを「2人称」として認識します。目の前にいる「あなた(you)」ですね。

そう考えると、面接に進めなかったとしても、企業のフィルターに引っ掛からなかったか運がなかったと、ふんぎりをつけやすいです。といいますか、ふんぎりをつけないと前に進めないです。

私自身、新卒のときはそうでもなかったのですが、転職活動のときは、全然面接まで行きつかなかったし、面接まで行っても内定をいただけることはほとんどありませんでした。

これについては理由もあるのですが、別の機会にするとして、とにかく50社とか60社とか、それぐらいのエントリーをしました(せざるを得ませんでした)。

その中で、1社だけ、採用担当の方ととても意気投合したことがあるので、そのときの話を書きます。

採用担当者の話

採用担当の方と意気投合したのは、仕事に対する姿勢、についてでした。

その方は、もともと採用業務を行っていたわけではなく、現在の会社(私が面接を受けた会社)に入社されてから、採用担当となったそうです。

意気投合したので、面接の最初の方は定型的な質問でしたが、最後のほうはお互いの身の上話的なものになっていました。都合2時間くらい話していたと思います。

その方の話によると、採用業務には、採用マニュアルのようなものが確かにあるそうです。ただし、それがあてになるかと言ったら、やはりあてにならないと。

最後はご自分の人を見る目(ようするに直感)だそうですが、それすら外れることもあるとのことです。

私は実際に採用業務を行っている方からこの話を聞けて、とても気が楽になりました。

コミュニケーション能力といったって、採用の時点でこの有様ですから、コミュニケーション能力が何を指しているのか、社会人で定義を言える人はほとんどいないでしょう。

実は、「コミュニケーション」については厳密な定義があるのですが、またの機会にします。

その後、私は役員面接に進みましたが、実は全く話が噛み合わず、この企業からは内定をいただけませんでした。

採用担当といっても、内部には上司がいて、役員がいます。規模の大きい企業であれば、役員の方と普段話すことなどないので、本来なら、採用担当に採用権限を委譲すべきだと思うのですが(負け惜しみではないです)。

内定をいただけなかったのですが、返送されてきた履歴書のなかに、直筆の手紙が入っていました。採用担当の方からでした。

エントリーの段階では「3人称」でしかありませんが、人と直に接すると相手を「2人称」と捉える、という感じが伝わったでしょうか。

仏教が好き! 理系からチベット密教へ進んだ中沢新一。 心理学をつきつめたら仏教に行きついたという河合隼雄。 堅苦しくない対談形式で、人生の本質に迫ります。